前立腺がん摘出手術の日記 2020 6月16日

今まで受けた、MRI・生体検査・CT/骨シンチの報告書を記述しておく。

 

まず、一番最初に受けた【MRI】、近くのM病院にて。4月1日

(撮影方法)造影 (造影剤)ガドビスト5ml

(検査目的・臨床所見)健診にてPSA5・8ng/mlで、US上左側にやや

突出がみられ、前立腺caを疑われ、精査目的で骨盤部造影MRI依頼。

 

(報告)prostataは45x37mmとやや腫大みられ、拡散強調横断像で

左葉辺縁域に高信号認められ、ADCやprostatic caが疑われます。

神経血管束は明瞭で、被膜外浸潤は否定的と考えます。また、触診、生検

結果等との比較検討お願いします。

 

明らかな骨盤内LN、猟(獣辺が無い)径LNの腫大は認められません。

scan範囲の骨盤骨に明らかな異常信号は認められません。

 

(conclusion)prostatic ca susp. :T2a susp(左葉辺縁域)

:触診、生体結果等との比較検討を

 

そして、4月16日に【生体針検査】を受ける。朝8時に病院へ行き、

麻酔を受けて、10時頃には病室へ移動し、夕方まで寝てから帰宅。

MRIの結果をベースに15か所の生体を取った。

4月18日に報告あり。

 

(病理組織学的診断)Prostate

Adenocarcinoma (#1.4、13) needle biopsy

#1 :Gleason score 3+3=6 (1mm/14mm)

#4 :Gleason score 3+3=6 (0.5mm/20mm)

#13:Gleason score 3+4=7 (1.5mm/14mm)

Ordinary feature or hyperplasia of glands,(#2,3,5-12,

14,15)、 needle biopsy

 

(所見及び診断の要点)

The  specimens(#1、4、13)show focal proliferation of

atypical cells forming tubular structure and tubule-like

pattern.  The specimens(#2,3,5-12,14,15)show ordinary

or hyperplastic feature of the glands with well preserved

two cell layers of the epithelium.

 

*この時点で、がん宣告を正式に受けた事になる。

今まで、心のどこかで、悪くても肥大で終わるのでは・・という、

微かな望みは砕け散り、どの程度進行しているのか?手術はどうする?

いつする?という、恐怖感と圧迫感に心が支配された。

 

最後に【CTと骨シンチグラフィー】の検査を受けた。

もう・・、がんか否かではなく、どこまで?どのあたりまで浸潤されて

いるかを具体的に探り、それに合わせた治療や手術をする段階となった。

 

4月30日Tクリニック(なんだかんだと1ヶ月間を検査に費やしている)

CT

前立腺は内腺域の経度肥大を認めます。病変部は同定困難ですが、左葉

辺縁域3-5時方向に造影効果が目立ちます。

②有意な腫大リンパ節は指摘できません

③肝、胆、膵、脾、副腎、腎、腸管に特別所見ありません。

④肺野に腫瘍性病変や肺炎所見は指摘できません。

⑤胸水や腹水(-)。

⑥L4/5レベルでは脊柱管狭窄が疑われます。

 

【骨シンチ】

①骨転移を疑う異常集積は認められません。

②両側第一肋骨や胸鎖関節に集積を認めますが、編成を反映した

集積と思われます。

 

((診断)) 前立腺がん ->明らかな転移所見は指摘できません。

 

・・ 今、このように文字に残すことで、改めて、気づいたのが、

あ、脊柱管狭窄だったのか・・・、仕事柄、年間3万kmは走行する

ので、腰や背中の張りがひどく、リラクルさんにはお世話になっている。

肋骨や、胸鎖関節の集積は、10年前に交通事故で鎖骨骨折した後の、

自然治癒が団子みたいになってるところの事だろう。(市立病院でも

先生に鎖骨骨折の事言われたので、ここの事だろう)

 

また、昔の健康診断結果を見ていたら、びっくり。

なんと、3年前にPSA検査を受けていた。その時は3・3で範囲内では

あった。考えてみれば、4・0にかなり近い数字だったのだが、当時は

許容範囲内だから問題なしという受け取り方だった・・・。

4・0に近いから、危険だ!注意だ!チェックだ!と、していれば・・、

また違う結果が今あったのかも・・しれ・な・い。

健康診断の結果をアウトかセーフかと考えるのではなく、警戒対象とする

べきか否かを判断する指標ととらえる必要がある。このことは、子供達に

かならず伝えよう。でも、意識するのはまだまだ先の事かしら。

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MRI検査

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