前立腺がん摘出手術の日記 2020年     6月20日(摘出後1日目)

AM03:00ICUで、看護師に起こされる。体温37・7度

痛みは無いが、喉がいがらっぽく、少しネバネバしているようで、呼吸が

つらい。うがいをさせて欲しいと頼む。

 

その前に、唾を自力で飲めるか30秒間やってみるように指示があった。

腹に力が入らない。顎、喉、胸の力でゆっくりと唾をためて飲み込む。

30秒間では3回が限度だった。

 

水でうがいをするが、力が入らないので、ガラガラガラと風邪予防のように

うがいは出来ない。喉奥に水を当て喉の筋肉でゆるゆると洗い、看護師が口

に当ててくれた容器に吐き出す。 また、眠る。

 

05:30看護師に起こされる。これまでに10数回は目が覚めては寝てを

繰り返している。自分では気づかないが痛みで目が覚めているのだろうか。

 

07:30先生が巡回。今日の11時に病室への移動指示あり。

11時に看護師が来る。お腹の中の残留血液を抜くドレーンが抜かれた。

20mくらいの歩行をさせられる。傍らには看護師がいる。自分では真直ぐ

歩いているが、一歩一歩が遅く、体の生気が抜けているようだ。

 

尿管と左手の点滴管の2本だけになる。体温36・8度 病室へ帰還。

傷口は少々鈍い痛みが時折来るが、我慢できないほどでは全くない。

しかし、①顎下の喉の左右が痛い。腫れてきている。②両足の太ももの

内側が筋肉痛のように痛い。③胸(肺)が腫れているようで呼吸が重い。

 

点滴のパイプが届く範囲での歩行。ゆっくりと冷蔵庫へ向かう。愛用の水を

取り出し飲む。キンカンのど飴をなめるも、全く役に立たない。寝る。

 

12:00昼食を食べて寝る。昼前後からおならが出る。よく出る。

体を起こしたり、寝返りを打つと、①内蔵がゴロンゴロンと腹部内を転がる

ような気持ち悪さ。②肛門の前部に加重すると、肛門から下腹部に鈍い痛みが

発生する。 トイレで大便を試みるが腹に力が入らず、少量の便が肛門に付着

した程度だった。

 

しかし、出来る範囲で動いていると、次がかなり楽に感じるのは事実。苦しく

ても、普段の生活の動きを少しでも行えば、正常動作への呼び水となるようだ。

 

テイッシュを水で濡らし首に貼って寝るが、屁のツッパリにもならない。

寝て起きての繰り返し。夕食を食べ、また寝る。